本記事は現役の現場監督であるレインボーさんに書いていただきました!
- 「旗竿地ってそもそも何?」
- 「旗竿地のメリット・デメリットを知りたい!」
- 「旗竿地を土地選びの候補にしようかな」
こんにちは、レインボーです。
私は一級施工管理技士の資格を保有し、住宅の現場監督を10年程経験してきました。 (現在は住宅以外の建築の現場監督です)
土地探しをしている途中で、「旗竿地」と呼ばれる土地をたまに見かけますよね。
価格が安くて気になるけど、どんなメリット・デメリットがあるのか気になるという人は多いと思います。
私も実際に、現場監督として旗竿地の工事を何度も担当して、気が付いた点があります。
今回の記事では、現場監督の私が教える旗竿地のメリット・デメリットをご紹介します
旗竿地を初めて知るという方にも参考になる記事になっていますので、是非読んでみて下さい。
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クリックできる目次
旗竿地って何?
旗竿地とは、通路の奥に四角い土地がある、旗のような形状になった土地の事を言います。
大きな土地を売る時に分割する時や、分譲地の区画割の関係で旗竿地の形状になる事があります。
メモ
大きな土地は1区画で売ろうとすると売れませんし、半分に分割しても間口が狭くなるので、旗状分割することが多いです。
1区画で売るより、結果的に高値で売却できますね。
旗竿地は別の名称で、「専用通路」や「敷地延長」と言ったりしますね。
火災の時などの消防や救助の活動に支障が無いように、通路部分は2m以上の幅員が必要になります。
通路部分が2m以下だと家が建てられませんし、住宅ローンも組めません。
注意ポイント
都道府県や市町村によって通路が長いと、必要通路幅が広くなる場合があるので確認しておきましょう!
旗竿地のメリット
旗竿地のメリット①土地の価格が安い
旗竿地の最大のメリットは、土地の価格が安い事です。
土地の価格が高い地域で、金額を抑えたいと思っている方に旗竿地はおすすめです。
良い条件の旗竿地を見つけられればお買い得ですね!
旗竿地のメリット②人目や騒音が気にならない
通路部分の奥に家を建てるので、人目が気にならないです。
道路に面していないので、カーテンを開けていても見られる心配がありません。
また道路から離れているので、車の音・騒音等も少なくなります。
旗竿地のメリット③通路部分の敷地を駐車スペースとして使える
通路部分の敷地を、駐車スペースとして使用できます。
旗部分で家を建てられる敷地を確保しておけば、駐車スペースは竿の通路部分で設けられます。
旗竿地は外構のプランを悩まなくて良く、失敗の少ないのも特徴ですね。
旗竿地のデメリット
旗竿地のデメリット①採光・通風が取りにくい
奥まった土地に家を建てる事になるので、光や風が入りにくいです。
旗竿地は四方が家に囲まれていることが原因になります。
しかし、裏側が何も建っていなかったり、四方に家が建っていない土地だと穴場かもしれません。
また、2階にリビングを持ってきたり、間取りを工夫することで光を取り入れる事ができます!
旗竿地のデメリット②建築費が高くなる
通路部分がある事で建築費が高くなります。
レッカー車が入れない通路の幅員だと、人力での資材搬入や組み立てが必要なので、別途費用がかかります。
また、通路部分の上下水の配管費用がかかってきますし、電気を直接建物に引き込めなければ中継ポールも必要になってきます。
注意ポイント
電気を建物に引き込むときは通路が長すぎたり、電線が隣の土地に越境すると中継ポールが必要になります。
中継ポールから建物まで埋設配管にするか、架空で引き込むかによっても価格は変わってきます。
土地を安く購入しても、そういった費用がかかってくるのを確認しておきましょう。
安全管理費等で警備員の費用が必要になることがあるので、見積もりをしっかりチェックすることをおすすめします。
旗竿地のデメリット③人目に付かないので防犯性に不安がある
人目に付かないということは、人が侵入しやすいということです。
地形上、周りの住民や通行人から目に付きにくいので防犯には注意が必要です。
センサーライトや防犯カメラなどで対策を行っておくと良いです。
旗竿地のデメリット④通路幅員が狭いと駐車が困難
通路の幅員が2mギリギリだと駐車が困難になります。
車を停めれても人や自転車の通行がしにくいです。
逆に、通路幅が3m以上あると車も停めやすく人も通行しやすい、有効的な土地になります!
ポイント
旗竿地は縦列駐車になるので、縦列駐車が苦手な人や、前面道路の幅が4m以下の場所は要注意です!
旗竿地のデメリット⑤売却しづらい
旗竿地は売却時に、価格が安くなる傾向にあります。
土地を購入した時に周辺の土地より安く買えたということは、売る時にも安いという事ですね。
また、一般的には整形地より条件は悪いので、買い手が付かないことも。
特に通路幅が2m~2.5mくらいで、前面道路も広くない場合は売却は困難になると思います。
旗竿地がおすすめな人・購入をする際に注意すること
メリット・デメリットを考慮して、旗竿地がおすすめなのは下記のような人です。
旗竿地がおすすめな人
- 少しでも土地を安く購入したい人
どうしても住みたい地域があり、土地を少しでも安く購入したい人にはおすすめです。
- 静かな場所で生活したい人
静かな場所で住みたい人にも良いですね。
特に幹線道路沿いの土地をお探しの方は、旗竿地の方が少し静かになるのでおすすめですよ。
- 土地を売る可能性が無い人
土地の売却予定がない人にも、旗竿地はおすすめです。
旗竿地は元々の資産価値が低いので、売るつもりで土地を買うことは控えた方が良いですね。
旗竿地の購入する時に、注意するポイントもいくつかあります。
注意
- 通路幅員は3m以上か?
通路の幅員は非常に重要ですし3m以上は欲しいです。
通路幅が途中で狭くなっていて、「2m以下」になっている場合は建築不可となるので注意しましょう!
- 前面道路幅は4m以上あるか?
2m以下になっていなくても途中で狭くなっている場合は駐車しにくいです。
前面道路の幅が4m以上あると駐車しやすいですね。
- 建築コストはどれだけ上がる?
旗竿地の建築コストが、どのくらい上がるかもチェックしておくことをおすすめします。
土地は安く買えても、建てるメーカーによっては、高い建築コストを取られては意味が無いですもんね。
意外と穴場な旗竿地のメリット・デメリットまとめ
旗竿地のメリット
- 土地の価格が安い
- 人目や騒音が気にならない
- 通路部分の敷地を駐車スペースとして使える
旗竿地のデメリット
- 採光・通風が取りにくい
- 建築費が高くなる
- 人目に付かないので防犯性に不安がある
- 通路幅員が狭いと駐車が困難
- 売却しづらい
旗竿地は、選ぶ土地や図面のプランによって、デメリットをカバーできれば住みやすい土地になります。
私の過去に担当した物件でも、
- 裏側は住宅の建たない土地
- 通路幅員は広い
- 手前は空き地で土地を借りて、建築費を抑えられた
ということは多々あったので、掘り出し物の旗竿地を探してみましょう!
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