本記事は現役の現場監督であるレインボーさんに書いていただきました!
- 「親や親戚の持っている田畑で家を建てたい!」
- 「田んぼや畑で家を建てるのにはどうすればいいの?」
- 「田んぼや畑で家を建てるデメリットが知りたい!」
こんにちは、レインボーです。
私は一級施工管理技士の資格を保有し、現場監督を13年程経験してきました。
家の建築をお考えの際に、親や親戚の所有している田んぼや畑に家を建てたい人もいらっしゃると思います。
所有している田んぼ・畑を宅地にして家を建てることは、土地を購入せずに取得できます。
しかし、宅地にするためには造成工事費など、農地を宅地にする費用が意外とかかってくるので要注意です!
費用に関する事以外にも注目すべきポイントは沢山あります。
今回は所有の農地に家を建てる場合のメリット・デメリットを解説しているので、是非参考にしてみて下さい。
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田んぼや畑を宅地にするには?
まず、最初に田んぼや農地を宅地にする手順について解説します。
ザックリとですが、以下の作業が必要になります。
- 農地転用の申請をする
- 田んぼや畑を分筆する
- 擁壁工事を行う
- 土を入れる(盛土)
- 上下水の引き込み工事を行う
地域によっても申請方法は変わってくるのですが、農地転用の申請が必要になります。
注意
そもそも農地転用できない場合もあるので、市町村の農業委員会に確認しておきましょう。
また、農地は広い場合が多いので分筆作業も発生してきます。
その後は宅地にするために、造成工事や擁壁工事が必要となる場合があります。
メモ
擁壁を据え付ける下の地盤にも、改良工事をした方が良い場合もあることを覚えておきましょう。
擁壁工事をした後は土を入れていく、盛土という作業をを行います。
高低差や広さによって土の入れる量は変わってきますね。
更に、生活する為に必要な上下水の引き込み工事も必要。
このあたりの費用に関しては、土地の大きさや住んでいる地域に大きく左右されます。
お家を建てたい農地がある場合、一度ハウスメーカーや工務店に相談してみましょう!
田んぼ・畑を宅地にして家を建てるメリット
続いて、田んぼや畑に家を建てる時のメリットを紹介します。
静かな環境で暮らせる
例外もありますが、元々農地だった場所はのどかな場所が多いです。
静かな場所で生活したい人はおすすめです。
市街が近くにある利便性の高い場所でも、元々農地だった静かな場所はあったりするので、探してみる価値ありです!
土地代がタダ
農地に家を建てる場合は、親御さんや親戚の方が土地を所有されているケースが多いです。
そういった場合、土地代は実質タダということになります。
使っていない農地であるなら、宅地として有効活用した方が良いですよね。
タダですが【田んぼを宅地にするには?】で解説したように、造成工事等の様々な費用がかかってくるので要注意です。
慣れた土地で生活できる
一概には言えませんが、所有の土地は実家から近い場所である場合が多いです。
今まで私が担当したお客さんで、所有の農地に家を建てた方は実家から近いケースが多かったです。
慣れた土地で生活できるので、割と暮らしやすいと思います。
このあたりは好みが分かれるかもしれませんが、新しい分譲地が苦手な人には特に良いですね。
土地を広くとれる
田んぼや畑の土地は、広い場合が多いのでゆったりと暮らせます。
ある程度の大きさ以上になってくると、”分筆作業”が必要になってきますね。
資金に余裕のある方は、広い農地を贅沢に利用することも可能です!
のびのび暮らしたい方には良いですね!
周りの目を気にしなくても良い
街中と違って人気が少ないので、周囲の目を気にしなくても良いですね。
人によって違うかもしれませんが、街中ほど神経質になる必要はないと思います。
大きな開口の窓を設けやすかったり、ファサード(建物のメインの外観)以外はシンプルにしてコストを抑えやすいですね。
田んぼ・畑を宅地にして家を建てるデメリット
続いて、田んぼや畑に家を建てる時のデメリットを紹介していきます。
地盤の補強が必要なケースが多い
元々田んぼや畑だった場合、地盤補強が必要なケースが多いです。
一概には言えませんが、元々耕作するための土だったので地盤がゆるいことがあります。
私が担当した農地から宅地に変更した土地も、地盤改良するケースは多かったです。
しかし、地盤調査を行い、判定結果をもとに地盤改良を適切に行えば安心して住めます。
各種工事の費用が発生
農地に宅地にするための工事で費用が発生してきます。
【田んぼを宅地にするには?】でも記述したように、擁壁工事・盛土工事・上下水の引き込み工事等が発生してきますね。
注意
特に上下水の引き込みは、引き込みの距離や市町村によって金額が大きくなってくるので注意が必要。
電気の引き込みも可能か確認しておきましょう。
インターネットの引き込み工事も事前に確認しておかないと、かなり時間がかかってしまう場合があるので要注意です。
リモートワークや普段インターネットを頻繁に使用される方は困ってしまいますね。
水が溜まりやすい(土の入れ替えをきちんとしていない場合)
農地は基本的に粘土質の土の場合が多いので、水はけが悪いです。
特に田んぼは水を張る必要があるので、粘土質の土を使います。
農地を宅地に変える場合は、この粘土質の土を取ってしまう必要がありますね。
このあたりの作業を怠ると、雨が降った後も水がなかなか引かないということになってしまいます。
低地で湿気がこもりやすい(水害にも注意)
田んぼ・畑の場合、周辺が高くなっており湿気がこもりやすいケースが多いです。
カビやシロアリが発生しやすい家になってしまう可能性がありますね。
農地から宅地に造成工事をする際は、擁壁や地面の高さのチェックが必要!
周りの土地や道路くらい、またはそれ以上は土地の高さを上げて、排水計画をきちんと行いましょう。
この辺りの高さ関係はプロに相談すると良いですね。
また、低い土地であるということは、水害などの可能性もあります。
ハザードマップを確認しておきましょう。
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田んぼ・畑の土地に家を建てるメリット・デメリットまとめ
田んぼ・畑の土地に家を建てるメリット
- 静かな環境で暮らせる
- 土地代がタダ
- 慣れた土地で生活ができる
- 土地を広くとれる
- 周りの目をそこまで気にしなくても良い
田んぼ・畑の土地に建てるデメリット
- 地盤の補強が必要なケースが多い
- 各種工事の費用が発生
- 水が溜まりやすい(土の入れ替えをきちんとしていない場合)
- 低地で湿気がこもりやすい(水害にも注意)
所有の農地を宅地にするときは、造成費用が高くなりすぎないかがポイントになってきます。
普通の宅地より価格が高くなってしまうと、土地代がタダですがメリットが少し失われてしまいます。
地盤に関しては、優良な会社が造成・地盤調査・地盤改良をしていれば問題ありません。
適正な値段で造成工事を行っている業者さんを見分ける為に、複数の業者さんに相談してみる事をオススメします。
複数の業者さんに相談することで、地盤に関して優良な業者さんも見つけやすいです。
農地はのどかな雰囲気が好きな方、広々と暮らしたい方には特におすすめです。
身内の方が農地を所有している場合、宅地にする価値アリですね!
家づくり最中で「今の間取りプランに少しでも不安がある」という方はこちらの記事もおすすめです。
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